震災から1ヶ月になろうとする今月10日、私は川西町の消防職員2名とともに、津波で壊滅的な
被害を受けた岩手県大槌町に、救援物資を携えて入りました。
被害を受けた岩手県大槌町に、救援物資を携えて入りました。
今回の津波で亡くなった加藤大槌町長とは一度だけお会いする機会がありました。昨年わが町
にも縁の深い作家の井上ひさしさんが亡くなり、お別れの会が7月1日に催されました。
その場で大槌町の加藤町長と名刺交換をさせていただいたのです。
大槌町には井上先生の『ひよっこりひょうたん島』のモデルといわれる蓬莱島があり、加藤町長は
ひよっこりひょうたん島で町おこしをすすめておられました。
その場で「井上先生の縁を持つ者同士これから連携して地域起しをしましょう」と話したのです。
大槌町は釜石市の北に位置し、人口は1万6000人。
豊かな漁場に恵まれた漁業の町です。
今回の震災では600人が死亡し、まだ1000人が行方不明です。
加藤町長も津波に巻き込まれ亡くなりました。
震災後火災が発生、三日間燃え続け、山火事も発生しました。
こうした悲報が伝わってくるたび、加藤町長との約束が気になっていたのですが、震災で混乱し
ている時に迷惑をかけてはいけないと遠慮していたのです。
そんな折りに大学の大先輩で岩手県北上市の市議会議長・八重樫真澄氏に相談したところ、
「考えているより行動だ」とのアドバイスがありました。
さらに井上ユリさんも心配しているとのことだったので、井上先生の強い因縁を感じながら、ちょ
うど井上先生の命日にあたる9日に大槌を目指し川西町を出発しました。
大槌町への訪問を伝える山形新聞の記事 |
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